2019年8月にブータン農林省畜産局、チラン県の使節団が沖縄入りしました。
2019年にプロジェクトが始まって以来、ブータンにあるプロジェクトサイトでは、ベースライン調査を行い、現状把握と地域との関係を築いてきました。今後はプロジェクトの拠点となるパイロット農園を建設し、だれでも見学に来られる場所を作る予定です。
それに先がけ、ブータンの行政関係者に目指す養鶏農園を見てもらい、日本側とブータン側の認識を一つにしてもらうため沖縄に来てもらいました。畜産局の局長やチラン県の知事を含む、行政トップの方々を招聘することができ、プロジェクトへの行政的支援が得られる関係と環境作りのスタートを切ることができたと思います。

視察では養鶏農家、養鶏組合、飼料会社、小売店、ホテル等々、生産から始まり販売までの流れを見てもらいました。プロジェクトは鶏卵の生産を中心としていますが、ブータンの農家が抱える問題は、飼料価格の上昇、鶏卵販売が不安定等、生産だけ考えていては農家を続けていけない状態なのです。そのため、プロジェクトは鶏卵生産以外も検討する必要があります。

2019年9月に、石田がブータンに渡り、今回のフォローアップを行ってきます。
ブータンの養鶏行政に関わるオフィサーたちが集まり、今回の訪問の共有を行うとともに、ブータンの養鶏に関することを話し合います。そん中で、本プロジェクトも時間をもらいプレゼンし、広く知ってもらい、支援者を一人でも増やしていきます。
それに加え、現在日本人1名、ブータン人2名がプロジェクトサイトで働いていますが、その3名へのプロジェクトのさらなる理解促進とチームビルディングワークを行います。今後プロジェクトの情報が多くの人たちに届くようにしていきます。

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