沖縄県南城市の尚巴志活用マスタープランの一環として、600年ほど前の地域の偉人である尚巴志の物語が市内小学校を巡回します。 沖縄本島がまだ3つに分かれていた時代に、南城市佐敷の按司(あじ)である尚巴志が沖縄を統一するまでの物語が大型紙芝居になり、市内小学校の小学校4年生を対象に語られていきます。語り手は、市内で子育てをしているお母さんたち。その語りに花を添えるのは、三線と太鼓。 琉球史にとって時代の節目を作った尚巴志ですが、地域では語られることがそれほど多くありません。600年という時代の隔たりはありますが、同じ地で育った地域の偉人を誇りに思ってもらうと同時に、身近に感じてもらえたらと思っています。未来の尚巴志がさまざまな分野で生まれるように。 読み聞かせ後は、生徒たちに印象に残った物語のシーンを描いてもらい、同じ市内にあるイオンタウン南城大里で11月に展覧会が開かれます。また、展覧会の最後(2015年11月22日)には優秀な感想画を表彰します。その際には大型紙芝居の読み聞かせの実演もあります。地域の持っている歴史について、ひととき想いを巡らせてみてはいかがでしょうか。