平成28年11月20日(日)に南城市佐敷区の公民館で朗読劇「尚巴志ものがたり」の披露を行いました。平成28年度の練習を披露するとともに、地域の歴史の伝え方の一つの提示をするものです。

午後から本番でしたが、当日の午前中には佐敷小学校で、今回の事業参加者が書いた尚巴志に関する物語が学芸会で披露されました。「ものがたり」という媒体を通して、伝える人たちが増えていくことが現実になりました。
午後に佐敷区公民館は、130名ほどの観客が集まりました。
朗読劇を観てもらう前に、琉球歴史家の嘉数仁然(かかずひとさ)さんからのショート講座がありました。観客の中には尚巴志のことをよく知っている人から全く知らない人まで、知識はさまざまなので、まずは尚巴志の前提となる情報を知ってもらうことから始まりです。20分ほどの講座が終わると、会場の照明が暗くなり、演者(事業参加者)が入ってきます。物語は10章に分かれており、演者自身により書かれたものです。担当した章は書いた人が中心となり朗読します。
朗読の中には「群読」という、朗読のハーモニーを奏でる手法も組み入れられ、バラエティに富んだ舞台となりました。また照明や三線、バイオリンが雰囲気を一層高めました。

佐敷地域ではこの舞台を再演して欲しいという声もあり、今後演者や作成された物語も含め、育成事業から育成された方々が地域に活用されていく環境が作られたと思います。

尚巴志朗読舞台観客