GFSIって聞いたことありますか。世界の食に関連する大企業が集まって、食の安全に向かうための施策を考える団体です。日本で言えば「イオン」、馴染みのあるところで言えば「マクドナルド」とか「ネッスル」とか。日本国家の予算をはるかに超えるビジネスを行っている大企業の集まりですから、これからの食の安全の方向を作り出す団体と言ってもいいかと思います。GAP(ギャップ)という言葉は近頃聞くようになってきました。農業の世界でも安全管理を基準に沿って行わなければならなくなってきています。しかしGAPといっても、世界には多数の異なったGAPが存在しており、どのGAPが本当に良いのかわからない状態です。そこでこのGFSIが彼らの基準で、世界のGAPを評価(ベンチマーキング)し、承認するわけです。GlobalG.A.P.はGFSIのお墨付きをもらい、世界のGAP市場のスタンダードになっています。

そんな彼らの会議が平成30年3月に東京で行われました。大企業や各国政府、関連団体が1200名ほど集まり、それぞれの活動をプレゼンしていきました。世界での食の安全の考え方や活動を知る良い機会になりました。そしてここで話されていたことが、数年後世界で標準になっていくのかと思います。

3年ほど前に沖縄県のGAPの取り組みに参加し、県基準のGAP指導員の試験にパスして以来、GAPの情勢はいつも注意していましたが、やっと日本でもGAPの考え方が動き出しそうです。弊社でもどのような貢献ができるのか考えなければいけません。