2020年2月にブータンのチラン県で建設が進められていた農園が完成しました。
初めはとても質素なものになる想定でしたが、蓋を開けてみるととても立派なものになりました。また、シンプルですが、ブータンでは見ない建築様式なようで、道ゆく人が時折農園を訪ねてきます。全く関係のない人と、農園について話をするのも悪くないなあと感じます。そう考えると、このランドマーク的な建築はよかったのかと思います。

農林省やチラン県の取り計らいでオープニング・セレモニーを開くことができました。「マーチャン」というチベット密教のラマたちの念仏から始まり、ゲストやホストのスピーチ、そして立食へのセレモニーです。プロジェクトとしては養鶏を始めること、研修を提供することが目的になりますが、このような節目をつける活動の大切さも感じられます。この活動から、いままでの建設を終え、違う活動に進んでいくことが参加者すべての人たちに伝わるのです。とても大切な役割になるのです。

さあ、次は研修を考えていかなければなりません。
農家さんや普及員の人たちが技術をただ上げるだけでなく、技術を上げた先を見られるような仕組みを築いていくことを目標としています。技術を上げる意味はやはり稼ぎと結びつくので、稼げる仕組みの中に技術を入れ込んでいかなければなりません。
これから、やることが増えてきそうです。
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