尚巴志を市内の多くの人たちに知ってもらうための事業として、小学校で読み聞かせをしているお母さんたちに、「尚巴志の歴史を学んでもらって、尚巴志の物語を作る」そんな事業が最終日を迎えました。 「歴史」と言えば、お母さんたちに敷居が高く、「物語作り」と言えば、やはしお母さんたちに敷居が高い。その問題をどのように解決したものか。そんなことを考えながら、お母さんたちの話を聞いているうちに、「読み聞かせ人材の不足」という課題を各小学校でそれぞれに持っていることがわかり、でも市内の小学校でそれぞれの悩みで終わっていた。なら、それをつなぎ合わせることだけでも、問題は問題として残っても、同じ問題を共有する仲間たちで力を合わせることができるのではないかと思い始めました。 歴史には琉球史家の上里隆史さん。創作には戯曲家、演出家の富田めぐみさん。そんな県内では一流の人たちの力を借りて、ワイワイと事業を進めていくことができました。 本年度は、小さな核となる人たちの熱を高めることが目的でしたが、その目的も達成することができたと考えています。もちろん1年で社会が変わるほどのことはできませんが、数年を視野に入れて取り組んでいければと思っています。まずは本年度の幕を閉じます。